10代最後の夏、東北1周の旅。~1日目~

旅の1日目。

今日はひたすら列車を乗り継ぎ、一路、秋田を目指します。

まずは旅の始まり、上野駅。

天気は良くもなく、悪くもなく。晴れてはいない。

上野 07:57発 東北本線(527M) 快速ラビット 宇都宮行

ホームに鳴り響く発車ベルが旅の始まりを告げます。

宇都宮 09:27着

宇都宮 09:32発 東北本線(425M) 黒磯行

この辺りまでは乗客も仕事に行く人や、買い物に行く人、試合に遠征に行く高校生やらで普通な感じだ。

黒磯 10:23着

黒磯 10:23発 東北本線(2131M) 郡山行

この辺りから鉄道で旅を楽しもうとしている人たちが増えてくる。
というか大半はそんな感じの人たちだ。

郡山 11:30着

郡山からは水郡線と磐越西線も出ている。
つまり、ここから水戸や会津若松にも行けるってわけだ。

郡山 11:56発 東北本線(1137M) 福島行

(ここらで買っておいた昼食をのんびりと食べる)

福島 12:43着

福島 12:51発 奥羽本線(441M) 米沢行

米沢行のこの列車は今日乗ってきた中で一番混んでいた。
1人だから問題無く座れたが、何人かで来ていた学生は座れずに近くでずっと立っていた。(これだから団体行動は嫌いなんだ)

そしてふと空を見上げると青空が見えてきた。

これなら良い夕焼けが見られるかもしれない。

米沢 13:38着

米沢 13:41発 奥羽本線(443M) 山形行

こちらもそこそこの人数は乗っていたが、ロングシートなので座れないということは無かった。

山形 14:26着

山形 14:52発 奥羽本線(1439M) 新庄行

どういうわけか、山形から乗る列車はかなり空いていた。

空いていたので車窓を思う存分楽しめた。

途中で新塗装のつばさを見つけた。しかも旧塗装と並んでいる。

新庄 16:12着

ここからのルートの選択肢は2つ。

①17:12発の秋田行きの奥羽本線で秋田まで乗り換えなしで行く。この場合の秋田への到着時刻は20:11。
②陸羽本線に乗り酒田で乗り換え、日本海に沿って秋田を目指す。この場合の到着時刻は19:35。

この時点でかなり天気も良く、日本海に沈む夕日が見られるのでは?と思い、当然②を選択。
以前は①の方が到着時刻が早かったのだが、乗り継ぎが悪くなり、到着時刻はむしろ②の方が早いという現状。それなら①を選ぶメリットは楽だということ以外には無く、天気関係なしにしても②を選ぶべきだと思う。

というわけで、羽越本線直通の陸羽本線に乗り換える。

新庄 16:12発 陸羽本線(羽越本線直通)(165D) 酒田行

途中の古口駅で反対列車とすれ違い。

沿線にはすすきがなびいていた。

陸羽本線は最上川と並走する区間が多い。

日本海を見たいがために酒田経由を選んだが、陸羽本線は車窓を眺めていても楽しい。
こちらを選んで正解だ。

酒田 17:16着

陸羽本線・羽越本線はのんびりとしていて、秋の景色に出逢えた。

酒田 17:48発 羽越本線(557M) 秋田行

この列車に乗れば、もう秋田はすぐそこだ。

日本海に沈む夕日が見たい!と思っていたが、実際に沈んだのは日本海が見える手前だった・・・

でも、旅の初日にこれだけ美しい日没を見せられてしまうと、明日、明後日への期待が高まる。

羽越本線は日本海と田んぼの連続だ。これぞ秋田の風景と思わせてくれる。

夕暮れに染まる日本海を眺めながら、秋田への到着を待つ。

夏の夕暮れの空のもとに広がる、秋田の田園風景・・・

羽越本線の乗客の多くは地元の高校生。後は出張で来たサラリーマンとか、地元のおじいさんとか・・・

でも北へ行くにつれて、地元の人たちはほとんど降りてしまう。

秋田まで行くのは1日10本くらい。これでも多い方なのかもしれないが、やはり移動の足にはならない。

完全に日が暮れたので、座席に座ってうとうとしていると秋田に着いた。

秋田 19:35着

秋田のホームに降りて、とりあえずベンチに座った。

12時間も列車を乗り継いだのは初めてだが、疲労感よりも達成感の方が遥かに大きかった。

別に何をしたというわけでもないのに、この楽しさはクセになりそうだ・・・

明日に期待を寄せつつ、宿に向かった・・・

2日目へ続く・・・

  • X