冬の北陸旅行 1日目
例年、年末はあまり旅行に出かけないのですが、今年は北陸へ行くことになりました。
なぜ北陸かというと、一つは一度行ってみたかった冬の白川郷を見たかったこと、もう一つは来年3月のダイヤ改正で北陸新幹線の開通と共に姿を消す「特急はくたか」に乗っておきたかったからです。
7:54、上野発のMAXとき307号に乗り、越後湯沢を目指します。
越後湯沢には9:04の定着。
上野から越後湯沢まで1時間ちょっとなのでゆっくりお弁当も食べられないね(-_-;)
新幹線から特急に乗り換えようと歩いていると、こんなものが。
特急はくたかは3月14日のダイヤ改正で、北陸新幹線の開業と同時に姿を消します。
「特急はくたか」は1997年に、新幹線の越後湯沢から北陸を連絡する列車として運転を開始しました。
「はくたか」は立山開山伝説に登場する白い鷹から取られたので「白鷹」という名前になったそうです。
その他の特徴としては、在来線の特急の中では最速の160km/hで運転されていることで有名ですね。
これはほくほく線内に踏切が無く、ATS-Pを導入していることから実現出来ているそうです。
ATS-Pは1988年に京葉線で初めて運用開始された自動列車停止装置です。
はくたかに使われている車両には灰色の帯の入った車両と、赤色の帯の入った車両の2種類がありますが、これはそれぞれJR西日本の所有、北越急行の所有といったように区別されています。
このあたりの話はこちらに詳しく書かれているので興味がありましたらご覧下さい。
今回金沢まで連れて行ってくれるのは北越急行の681系2000番台です。
9:14発の特急はくたか4号です。
当たり前ですが、やはり新潟は雪が凄いです。
気温もずっと新幹線に乗っていたせいもあり、グッと下がりました。
ここから終点である金沢までの乗車時間は2時間45分。
いくら在来線最速と言っても、新幹線には敵いません。
越後湯沢を出発すると、第三セクターであるほくほく線を経由し、直江津に止まります。
その後は長いトンネルを通過すると、雪は少し少なくなりました。
トンネルと言うと、この長いトンネルのど真ん中に「筒石」という変わった駅がありまして、地上から階段を300段下ったところに駅のホームがあるんですよね。
特急はくたかが廃止される前に一度行ってみたかったのですが、それはもう叶いそうにありません・・・
11:59着予定でしたが、数分遅れて金沢駅に到着しました。
この大きな門は「鼓門」と言うそうです。
金沢駅は米の旅行雑誌「トラベル・レジャー」の「世界でもっとも美しい駅」の一つに選ばれたそうですが、実際に見てみれば納得です。
しかしこの「鼓門」、工期7年、建設費は3億5千万円ほどだそうで、この額は全額金沢市が負担したそうです。
もちろん、市民の間では賛否両論。仕方が無いですね。
ちなみにこの門をくぐると、大きなドーム型の構造になっていて「もてなしドーム」というそうですが、こちらも合わせると総工費は172億円。
その割には調べてみても、いつ頃出来て、誰の設計で、コンセプトは何か、など詳しい情報が出てこないのはとても残念ですね。(調べ方が悪い?)
でもこれから北陸新幹線が開通し、多くの観光客が国内外から訪れることを考えると立派な駅に建て直したことは個人的には”成功”だと思います。
ここからは「近江町市場」を歩きます。
まずは昼食。
やはり日本海に面した土地柄、海鮮ものはとても美味しいです。
今日は夕食に蟹が出るとのことなので、海鮮丼と迷いましたが、うに・いくら丼というなんとも贅沢な選択になりました(笑)
市場も少し散策します。
決してそこまで大きな市場ではありませんが、観光客の為に整備されていてお土産や食事をとるのには良いので訪れてみて損はないと思います。
続いては、金沢から程近い「兼六園」へ。
この季節は松などの木を雪から守る「雪吊り」がされています。
少し雪混じりの雨と言いますか、雨混じりの雪と言いますか、のんびりと散策したいところでしたがとても広いし寒いので断念。
兼六園の中にあるお店「時雨亭」で抹茶を頂きます。
現在の庭園・建物共に平成12年に復元したものだそうで、建物自体は綺麗ですが、建築様式は当時と同じように、釘を1本も使わずに建てられているそうです。
柱には羽子板があったりと、遊び心もあります。
そして本日の宿、山代温泉の「ゆのくに天祥」に到着です。
夕食はなんと蟹1杯!久々に限界まで食べた気がしました・・・
この宿は当然温泉が売りなので、温泉はとても素敵でした。
部屋も広く、お洒落で、食事も美味しく、大満足の宿でした。
2日目に続きます。