北海道グランド・ツーリング 6日目
北海道グランド・ツーリング、最終日。(5日目はこちら)
今日はいよいよ、北海道の地を離れる。グランド・ツーリングも最終日だ。
実は一昨日の夜、帰りのフェリーを予約しようとしたのだが、苫小牧→大洗航路の商船三井フェリーが連日の台風で欠航が続き、なんと満席だったのだ。
仕方が無いので、極力安い代替案を探した結果、今日19:00苫小牧発→明日10:00仙台着の太平洋フェリーが予約出来たので、それで仙台まで行き、仙台から自走することにした。
これで、なんとか帰ることが出来そうです(笑)
今日は予報通り、曇り時々雨。気分も乗らないので、6:00に起床。
重くどんよりとした空のもと、浦河の町を出てR235で北上する。
途中で地元のお祭りをやっていた。天気が悪くで残念だね・・・
これから雨が降るわけだが、例によってこびりついた虫を落とすために洗車。
なんと虫どころかエンブレムの塗装まで落ちてしまった!
〜サラブレッドの故郷、新冠町〜
1時間ほど走らせて着いたのは新冠町。
ここは「サラブレッドの故郷」と呼ばれているだけあり、全国のサラブレッド達が飼育されているのだ。
小粒の雨がジャケットを叩く。いつもより静かな朝だった。
新冠町を出ると、雨は途端に強くなってきた。
雨で景色も楽しめないから、無料だという日高自動車道に乗る。
しかし、基本1車線なのは仕方ないとして、なんて路面なんだ・・・
いくら無料でも荒れすぎではないか・・・
綺麗な緑のR276を走り、支笏湖へ向かう。
雨は大分弱くなったが、まだ降り続いている。
雨の湖には独特の美しさがあると思う。
団体さんの写真係を頼まれ、渡されたコンデジは絞り優先でF1.8となっていた。設定を変え、集合写真を撮影する。
美しい湖畔を走るR453は、晴れていたらそれこそ最高だろう。
湖畔を走ることが出来る湖って、意外と少ない気がするのですがどうなんでしょう?
神秘的な森の中を抜ける道道730号。「日本秘湯を守る会」の会員宿である「丸駒温泉旅館」へと向かう道だ。
丸駒温泉旅館で、秘湯と呼ばれる温泉を愉しむ。それはそれは最高の湯でした。
〜仙台へ向けて〜
苫小牧のフェリーターミナルに到着。「仙台」と書かれた駐車スペースに車を停める。
一日中空を覆っていた雲は、最後にわずかな切れ目を見せ、その隙間からは幻想的な光が漏れていた。
北海道で見る最後の夕暮れは、船の上からだった。
実は今日は昼食を食べ損ねたので、船のバイキングスタイルの夕食を食べた。
〜旅の終り〜
雨は止み、デッキは船の明かりを反射し、輝いていた。
苫小牧の夜景が、別れを告げていた・・・
北海道グランド・ツーリング、2874.5kmの旅。
終えてみると、あっという間なのだ。
何を求めて走ったのだろうか。出逢いたい景色には出逢えただろうか。
少なくとも、僕のココロは満たされた素晴らしい旅でした。
あてのない旅。
さて、次はどこを走ろうか・・・
(北海道グランド・ツーリング、終わり。)
BGM : helios – the obeisant vine