初夏の北海道ツーリング 2020 1日目
7月17日、金曜日。
業務を終え、旅立ちに向けて準備をした。
例年と違うのは9月ではなく7月ということと、大量のマスク、携帯用のアルコール消毒液を持っていく必要があることだった。
AM5:00、出発。
前回も書いている気がするが、新日本海フェリー新潟〜小樽航路は新造船によって航行速度が上がり、出航が10:00→12:00になったので楽ちんだ。
昨年同様、谷川岳SAに寄って朝食にモツ煮定食と思って寄ったのだが、コロナの影響で営業時間が8:00からに。。。
残念ながら待っているわけにもいかないので、コカ・コーラだけ買って出発。
さて、どこで朝食を食べようか・・・
ポツポツと降っていた雨も谷川岳SAに着いた頃にはすっかりと止み、関越トンネルを抜けると少しばかり晴れ間も広がっていた。
北上し、越後川口SAで朝食を食べることにした。
ちょうどここにもモツ煮定食があったので、迷わず注文。
別にこだわっているわけじゃないんだけど、胃をモツ煮定食にセッティングしていたのでどうしても食べたかったのだ(汗)
満足な朝食を終え、外に出る。
越後川口SAは初めて寄ったが、信濃川を眺める展望台がある。
ちょうどここが、魚野川と信濃川の合流地点のようだ。
柵が結構高くて、なおかつ工事中なのがチョット残念だが。
さて、ここからは一気に北陸自動車道で新潟へ向かう。
いつものガソリンスタンドといつものウエルシアで酔い止め薬を購入し、新潟港へ。
何度見ても「北海道航路」の文字を目にすると気分が上がる。
港の雰囲気って、なんでこんなにも良いんだろう。
遠いこの地で「北海道」の文字を目にしたときの感覚。
かつての上野駅も似たような雰囲気を持ってたんだけど、長距離寝台列車が無くなった今はその雰囲気も無くなってしまった。
フェリーターミナルに着くと、すでに友人が着いていた。
今回はVW GOLF GTIの友人と、計8日間で北海道ツーリング。
いつもと違うのは、乗船前に体温チェックが必要なこと。
豪華客船でも無いので舞踏会や食事会なんて無いし、濃厚接触する機会も比較的少ないとは思うが、細心の注意を払う必要がある。
あ、そうそう。もう一ついつもと違うのは、2人とも車を乗り換えている。
しかし乗り換えてすぐに北海道に持っていくあたり、お互い”好き”ですなぁ(苦笑)
明日の宿を探し、結局天気が良さそうなので、いつもの稚内のビジネスホテルを予約した。
12:00、出航。
新潟を出航するときには天気にも恵まれ、汗をかく暑さだった。
北海道はもう少し涼しいだろうか・・・
新潟空港から飛び立った飛行機が、ジェットエンジン音と共に上空を飛んでいった。
乗り込んでも数多のコロナ対策が見られた。
まず、二段ベッドのツーリストAは向かい合った寝台は空席となっている。つまり、実質席数は半分。
利用する側はもちろん快適だけど、これじゃあ採算が取れるのか、余計な心配がどうしても脳裏をよぎる。
消毒液やマスクはもちろん言うまでもない。
露天風呂付きの大浴場で汗を流し、夕食時。
海を見ながら、これから始まる旅に期待を抱いていた。
しかし、この世からツーリングマップル以外の本が無くなったのかってくらい、皆ツーリングマップルを開いていた(笑)
みんな、”好き”なんだなぁ(2回目)
夕食を終え、デッキに出る。
夕陽は望めなくても、日没を見送るのが旅人の努めなのだ。
遠く先では、晴れている場所もあれば、雨が降っている場所もあるようだ。
強風吹くデッキで刻一刻と変わる空の表情と色彩を眺めていた。
日没直前、雲に隠れていた太陽は再び姿を現した。
本当に一瞬だったが、旅の一日目を締めるには十分な日没だった。
日が沈み、複雑な雲が広がる空が染まる。
最も好きな瞬間だ。
たっぷりと潮風を浴びてベトベトになりつつ、ベッドに戻り明日からの旅に備えた。
2日目へ続く。