初夏の北海道ツーリング 2020 2日目
2日目。
定刻の4:30に、新日本海フェリー「らべんだあ」は小樽港に入港した。
さて、北海道に上陸だ。
・・・って、アレ?明るい?
そう、いつも9月に北海道に来ていたので、7月の日出時刻に違和感を感じていた。
9月のAM4:30はもっと暗いけど、7月のAM4:30はずっと明るい。
考えてみりゃ当たり前なんだけど、実際に体感することって少ないのだ。
さて、いつものセブンイレブンに…ってやってない(汗)
そう、こちらもコロナの影響で営業時間が変更になっていた。
近くにもう一軒セブンイレブンがあるというので、こっちに来た。
2018年夏にオープンしたらしく、駐車場も広く綺麗だった。
明るいとは言え、完全に日が上りきっておらず半袖では肌寒かったので、ジャケットを羽織っていた。
セブンイレブンで朝食を食べて準備万端。
さあ、走り出そう・・・
まず向かったのは「石狩灯台」
いつも小樽に上陸すると一目散に北上してしまうので、今回はオロロンラインをもう少しノンビリと楽しもう、という趣旨だ。
天気は快晴。
赤白のフォトジェニックな灯台。
石狩灯台は道内最古の灯台だそうで、歴史的価値のある建造物らしい。
いままですっ飛ばしていてごめんよ。
それから、ここは石狩川の河口。
石狩川は日本3番目の距離を誇る一級河川だ。
河口までも遊歩道で歩いていけるようだったのだが、けっこうな距離を歩きそうだったので軟弱者の我々は断念した。
引き続きオロロンラインを北上。
いつもの「望来駐車帯」で停車。
ライダーが1人いるだけで、静かだった。
ここで切れかけていた無線機の電池を交換した。(どうでもいいか…)
続いて向かった「雄冬岬展望台」
素晴らしい展望が広がっていた。
駐車場からは結構階段を上るので日頃の運動不足が露呈するのが悲しいところ。
屋内の展望台なのが個人的にイマイチだけど、景色はそれはそれは素晴らしい。
雄冬岬ってかつて断崖絶壁でアクセスの困難さから「北海道三大秘岬」と呼ばれていたらしい。
ってことは実際の雄冬岬はここではないんだろう。きっとトンネルで通過してしまったところ?
それとも道路も整備されたことによって今では秘岬ではなくなったのだろうか。
そんなことを考えつつ、次の目的地へ。
セイコーマート増毛南暑寒町店。
なんでかいつも寄るセイコーマート。
今回の北海道ツーリングでの記念すべき初セイコーマートだ。
記念ということで、特にお腹が空いていたわけでもないのだが、ホットシェフのすじこおにぎりを戴く。
今回は1年ぶりというほど間が空いていないが、それでも久々のホットシェフのおにぎり。
何度食べても美味い!!!
その後は小平町にある「望洋台展望台」を目指したのだが、残念ながら閉鎖されていた。
後から調べたところ、展望台のある望洋台キャンプ場がコロナの影響によって今年度の営業を休止しているらしい。
自然はいつだって美しいが、ところどころでCOVID-19による甚大な影響を感じざるを得ない旅だ・・・
南方面を見下ろす景色もなかなか素晴らしいが、望洋台展望台は北へと続く道を眺める素晴らしい展望台だ。
来年、訪れることが出来ることを祈って・・・
さて、9月と違うもう一つの魅力は、7月はウニが旬だということ。
というわけで、苫前にある「軽食喫茶ココ・カピウ」に来た。
少し並んでいたのでどうしようか悩んだが、今回はノンビリとオロロンラインを楽しむ旅なので待つことにした。
残念ながらバフンウニは売り切れてしまっていたが、ここで残念がるのは早計。
最高のムラサキウニは身も大きく、甘みたっぷり。
極上の美味しさなのだ。
海の恵に感謝して、いよいよ最北の町を目指す。
空はやや霞んでいるものの、利尻島も姿を見せてくれていた。
さあ、道道106号線へ。
まず迎えてくれるのはオトンルイ風力発電所。
一直線に並ぶ風力発電機が、ここに来た我々を迎え入れてくれる。
今年もここに来られた喜びを分かち合い、談笑していた。
いつもなら一気にノシャップ岬へと行ってしまうところ、信号待ちの看板で思い立ってサロベツ湿原センターへ向かった。
オジロワシってサロベツでも見られるのだろうか・・・
それにしてもサロベツ湿原は広大だ。
40分ほどのハイキングコースもあるのでものすご〜く惹かれるものの、あまり時間も無く断念。
それにしても、ツーリングでいつもは素通りしてしまう場所も改めて立ち止まってみれば魅力に溢れているなぁ。
何を急いでいるわけでもないのに、ツーリングでは止まっている時間が限りなく少ない。
それが心を満たしてくれるのだが、こういう場所には改めてピンポイントで訪れたいと思う。
再び道道106号線に戻り、夕来へ。
そしてこちらもいつもの立ち寄り地点のノシャップ岬。
大方予想はついているものの、シピリカは今年も営業していない。
今年は苫前で昼食を食べたこともあり、ソフトクリームを戴く。
あきかわ屋のソフトクリーム。
こんなに美味しいのにタイムセール(?)でなんと200円。
ここらで作戦会議をした。
今日の天気なら再びサロベツで日没を迎えたい。
宗谷岬まで行くのは時間的余裕も無いし、岬はきっと休日で人が多いだろう。
ということで、夕陽ヶ丘パーキングへ。
やや傾き始めた太陽が海を照らし、その海の上には利尻島と礼文島が浮かんでいた。
しばらくここで景色を眺めたり、談笑したり、鹿が出てきたりしている間に良い時間になったので、抜海駅に向かった。
理由は無いが、なんでか寄る駅。
北海道の鉄路は廃線の一途を辿るばかりだが、駅はツーリング中のちょうど良い休憩スポットだったりする。
抜海駅は、まだまだ現役の駅です。
d510→d811と辿り、再びd106へ。
いよいよ、日没が近い。
いつもの場所に移動し、その瞬間を待つ。
そうか、7月だから、日の沈む地点も9月とは違う。
そんな当たり前のことも、こうして旅をしているから意識することになるのかもしれない。
夕暮れ時になると、d106は休日とは思えぬほど交通量は激減する。
ここを通るのは、地元の人と、周辺に宿泊する人くらいなのだろうか。
美しい日没を目の前に、ただ立ち尽くし、そしてシャッターを切った。
急遽決めた北海道行きではあったが、北海道の大自然はいつだって受け入れ、感動を与えてくれた。
日没を見送り、稚内の宿へと向かった。
夕食には稚内に本店のある回転寿司「花いちもんめ」で寿司を頂いた。
明日は網走へと向かう。
3日目へ続く。