大雪の北陸旅行 1日目

毎年、年末にはどこかしらへ旅行へ出かけています。
今年は家族旅行で、北陸方面、特に以前のツーリングで訪れてよかった京丹後の伊根や城崎温泉を訪れることにしていました。

しかし出発が近づくに連れ、強い冬型の気圧配置によってちょうど旅行期間には大雪が予報されていた…。

出発日のフライトが早朝のため、いつも通り前日に羽田近くのホテルに宿泊。
夕食は羽田空港内で済ますことに。

そして出発日。

低気圧が接近していることもあるのか、天候はイマイチ。
今日はここから小松空港へと向かう。

小松空港といえば、航空自衛隊の小松基地で有名です。

まずはレンタカー(カローラツーリング・ハイブリッド)を受け取り、小雨が降っていることもあり石川県立航空プラザへと向かった。

ここは小松空港のすぐ隣に位置し、県立であることから無料で入ることができる。
無料だということを抜きにしても、展示内容はとんでもなく充実しており一見の価値あり。

展示内容の写真までは掲載するのは控えておくが、航空工学的な内容を実験装置も交えてとてもわかりやすく説明してあります。
また、200円で遊べる簡単なフライトシミュレーターで遊ぶこともでき、子どもでも満足できそう。
実機展示も充実しており、比較してもとは思うものの成田の航空科学博物館よりも充実しているように思いました。

それに平日であれば、すぐ隣が小松基地であることから運が良ければF-15の飛行訓練なども見られそう。

続いて向かったのは「日本自動車博物館

クルマ好きなら一度は来てみたいと思っていたものの、なかなか機会がなかったので念願の訪問。

ここは常設で500台を誇る、恐らく日本最大の自動車博物館だろう。
1978年、石川産業という会社の当時の社長が自動車を展示し始めたことがここの成り立ちだそう。
そして1995年、現在の立派なレンガ造りの建物に移転したとのこと。

ここの博物館の素晴らしい点は、スーパーカーなどの高級車だけでなく、日本の高度経済成長期を支えた実用車や国民車などが幅広く所狭しと展示されていることでしょう。
そうなると、正直僕が生まれる前の車では全く知らない車もかなり多いのだが、それだけここの博物館のラインナップはすごいとも言える。

建物は3階建てで、本当に所狭しと車が展示されており、真面目に1台1台見ていったら1日あっても足りない圧倒的な展示量。
近所にあったら毎週のように通ってしまいそうな、まさにクルマ好きにとっては夢のような空間だった。

Mercedes-Benz 300SL

訪れた日は「VS ライバル対決!」という展示企画をやっており、様々なジャンルでのライバル関係にあたる2台が何パターンか展示されていた。

日本自動車博物館は1日中いられそうですが、良い感じにお昼時を回ったので昼食へ。

回転寿司「太平」は石川県のいわゆるローカル回転寿司。
本場の寿司を食べたければ地元の高級寿司屋が良いのでしょうが、なかなか気軽には入れない。ローカル回転寿司は、手軽に地元の海鮮を食べるには個人的にちょうど良い選択肢です。
まぁ、回転寿司といっても寿司は回っておらず、注文形式なのですが。

石川県ですので、のどぐろや白魚など、地元名産のネタも比較的お手頃に食べることが出来て満足です。

天候は雨。早くも低気圧の接近を感じます。

宿に向かう道中、丸岡城へと立ち寄ることに。

丸岡城は現存12天守の一つ、かつ北陸地方では唯一ということで、重要文化財認定も受けています。

入城料500円で天守閣にも入ることが出来ます。
どこの城も階段が急なのは同じですが、ここはより一段と階段(というかハシゴ?)が急でロープまで設置されており、降りるのに苦労しました。

高さは決して高くないですが、それでも市街を見渡すことが出来ます。
天気こそ良くありませんが、そのせいもあり訪れている人もほとんどおらず、これはこれで良い雰囲気でした。

本日宿泊する宿は曹洞宗大本山 永平寺に隣接する「柏樹関(はくじゅかん)

見た目からして宿っぽくないですが、基本的に永平寺を観光・体験するために存在する宿と言って良いと思います。

館内は静かでお香の良い香りが漂い、フロントの横には座禅スペースも。
新しいこともあり館内も綺麗。宿坊ほど質素で厳しくはないけど、旅館ほど豪華ではない、というちょうど中間的な宿のコンセプト。
運営者は椿山荘東京と同じようで、そうは言ってもかなり立派な宿で普通に過ごすには何一つ不便が無いので、本来の禅からはかけ離れており賛否両論あるかもしれませんが、”親禅の宿”ということで、一般客が禅を体験するには敷居が低くて良いと思います。

宿の目の前は永平寺川が流れており、ここを川上に向かって歩くとすぐ永平寺という素晴らしい環境。

宿もそうですし、この周辺はとても綺麗なので、観光地として整備された印象があります。

宿に着いた頃には一時的に雨も止み晴れ間が見えてきたので、永平寺を軽く散策。

宗祖を道元とする曹洞宗は2つの大本山があり、總持寺と並んで永平寺は大本山の一つです。
永平寺は1244年に創建され、およそ800年の歴史を持ちます。
ここ永平寺はまさに曹洞宗寺院の根本であり、信仰の源というわけです。

ちなみに我が家の宗派も曹洞宗であり、一度は訪れたかったという想いもありました。
お世話になっているお坊さんもここで修行を経験したとのことで、興味がありました。

すでに参拝時間は終わっていたため境内を歩くだけですが、とても広大で荘厳な雰囲気を感じる場所でした。

明日は宿の体験メニューとして、AM4時からの朝課(朝のおつとめ)の体験を申し込んでいるので、それを楽しみにしました。

宿の夕食です。

宿坊ではあり得ない「すき焼き」が出てきていますが(笑)、これは追加メニューです。
精進料理コースもありますが、そこまで摂生するつもりもないので、たっぷりと美食を満喫しました。

こんなところも賛否両論あると思いますが、食事も美味しく館内も綺麗・快適で大浴場もあり、とっても普通に快適に過ごせるので、普通の旅行の1泊としてとても使いやすいと思います。
それでいて、他の宿ではなかなか味わうことが出来ない禅の雰囲気も体験することが出来るので、ここら辺がちょうどよい落とし所なのかな、と。

そんなわけで明日はAM4時にフロント集合ですので、早めに就寝することにしました。

(続く)

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