マツダ アクセラスポーツ購入記
マツダ・アクセラスポーツ(BM2FS)を購入しました。
前置き
購入の第1のきっかけは、ここ1年くらい人や荷物を載せて単純な移動するケースが多くなったことです。
その際はボクスターでは役に立たないので家族の所有車を借りていましたが、一銭も出していない車を使うのもさすがに気が引けますし、レンタカーでは返却時間の制約で不便な場面もあるといった状況。
第2のきっかけとして、ボクスターでは出来ないカーライフも楽しみたいということ。
ボクスターはスポーツドライビングに特化した高性能なスポーツカーですから、場合によってはやや過剰だったり不便な場面もあるのが事実。それこそ、単に買い物に行ったり、友人と出かけたり、レース観戦に行ったり、温泉巡りをするには過剰 or 不便と感じるわけです。
そんな理由から、自分用に追加で1台購入することにしました。
今回の車選びのテーマは「経済的で運転が楽な実用車」
こんな抽象的なテーマなら当てはまる車はごまんとありますが、具体的には以下を最低条件として想定していました。
- 車両購入費、ランニングコスト(燃料代、メンテ代)が安いこと=国産車をメインターゲット
- ある程度の荷物や人を載せられること=Cセグ以上のステーションワゴンかハッチバック、セダンも可
- 長距離巡航が楽なこと=ドライビングポジション、出力、直進安定性などの基本的な走行性能を満たす
- ボクスターには出来ないカーライフが楽しめること=補完的な存在
とはいえ、貧乏な一介の会社員は潤沢な予算を用意出来るはずもなく、”できれば50万円、最大でも100万”と考えていました。
“Top Gearの激安車シリーズ的な予算でいい感じにラフに使える車買えないかなぁ”という魂胆です。
一般的には、”2台目”とか”サブカー”とか”足車”とかって呼ばれるヤツですが、自分の中でサブとかメインとかいう位置づけではなく、あくまでボクスターでは出来ないカーライフの補完的な車です。つまり、単に利用シーンで使い分けるだけであり、あくまでキャラクターの違う2台は並列的な位置づけです。
車を探す
そんなわけで、車選びを開始しました。
と言っても、特に急ぎで必要なわけでもなければ、特定の車種を決めていたわけでもないので、本当にのんびりと「良い感じの車が良い感じの値段で買えそうなら考えよう」程度で、特に積極的に探すという感じではありませんでした。
まず第一に、カジュアルに気兼ねなく走らせられるために、とにかく安く手に入れることを考えていました。
そのため、昨今の中古車バブルでたっぷりとマージンを載せボロ儲けしようという魂胆が丸見えな中古車屋は候補から外し、ヤフオクや個人売買サイトを中心に探すことにしました。
第二に車種ですが、これは書き始めると長くなるので割愛します。
特定の車種を購入するためのこれまでの車選びと違い、必要な条件から車種を探す車選びは初めてなので、これはこれで面白かったです。
候補はかなり幅広くたくさんあった(言い換えればそこまで拘りが無かった or それぞれ欲しいと感じるポイントがあった)ので、その中でピンと来る個体が来たら考える、というスタイルでした。
アクセラとの出会い、購入
個人売買サイトを適当に探していたところ、最終的に購入に至ったアクセラスポーツが掲載されているのを見つけました。
2014年式で走行距離は8.1万km、そして何よりも嬉しい2.2Lディーゼルの6MT仕様。おまけにXDグレードなのでサンルーフが標準装備。
価格も予算範囲内。
個人的には走りを重視するならデミオだと思っているものの、人や荷物を乗せるという観点ではやや不足気味。
一方でアテンザほどになるとボディサイズも大きくなるので人や荷物を乗せるには最適ですが、狭い温泉街やワインディングロードでは少し持て余す。
なので、Cセグに分類されるアクセラのボディサイズは万能に使えていい感じです。(当たり前の話ですが)
中古車としては適度に距離は走っていますが、説明文を読む限り半年ごとにディーラーメンテがされており、内外装ともに経年や使用に伴う劣化はあるものの、全体的に丁寧に扱われている印象で状態も良さそう。
そして個人的な話ですが、マツダのSH型と呼ばれる2.2Lディーゼルエンジンは、私が大学院時代の研究活動においてエンジンベンチ試験に使っていたエンジン。
というわけで、学生時代にかなりの時間を共にし、何度もバラしては組み上げ、私にとって最も身近で詳しく、思い入れ深い内燃機関でもあります。
そのエンジンを搭載した車両に、かつ6MTで乗れる機会もそう無いと思ったのも魅力の一つでした。
そんなこともあり、数日間考えた後、現車確認出来るか問い合わせました。
基本的に現車確認は行わないケースが多いようなのでNGだったら購入しないつもりでしたが、出品者の方からOKとの返事とともにとても丁寧な案内メールをいただき、予定をあわせて赴くことにしました。
現車確認当日、オーナーさんは私より少し年上くらいのお若いオーナーさんで、メール文面の印象そのままにとても丁寧な方でした。
近くの駐車場まで乗せていただき車を見せていただくことに。運転も非常に丁寧で好印象。
車自体は画像で見たとおり、全体としてはとても綺麗。
もちろん実用車ですから年式なりの経年劣化や使用に伴う飛び石傷や小傷はあるものの、全くもって許容範囲どころかむしろきちんと走っている証拠です。
ホイールもガリ傷はゼロで、MAZDA 3の純正ホイールに交換されたとのこと。
オーナーさんが把握している内外装の傷や過去の修理歴まで全て説明してくださり、状態については余裕のクリア。
オーナーさん自身は約2.7万km時にマツダの認定中古車で購入し、約5万km走行したとのこと。
その間はメンテパックで半年ごとにディーラー点検を行っており、7万km時にはブッシュ劣化に伴いフロントロアアームも交換済み。
エンジンルームもパッと見とても綺麗で、整備が行き届いていることがわかります。
記録簿は多分全部は無いと仰っていましたが、結果的には全て丁寧にファイリングされて残されていました。
乗り方についても、週末利用のみとのことで年1万km程度ですから、ディーゼルにとっても理想的な走らせ方。
マツダディーゼルの泣き所であるDPF再生距離も問題ありません。
いろいろとお話させていただいた後に試乗も提案され、さすがに他人の所有車を運転するのはやや気が引けたためお断りしたものの、是非とのことでお言葉に甘えて軽く試乗もさせていただきました。
街中を20分程度走らせただけですが、スムーズに走ってくれて気になる点は一切ありません。もちろん細かい状態までわかりませんが、明らかな瑕疵があればわかるものです。
そんなわけで、街中を一周して最寄り駅まで運転させていただき、現車確認は終了。
その場で購入意思をお伝えし、お別れしました。
個人的に、中古車の良し悪しは前オーナーの使い方や乗り方が結構な割合を占めると思っています。
一般的に流通している中古車は前オーナーの素性まではわかりませんが、過去に所有したZ33は下取り車、ボクスターはユーザー買取車のため、いずれも前オーナーの話を聞いています。
個人売買は良し悪しがありますが、前オーナーと直接コミュニケーションが取れるのは良い点だと感じました。
アクセラスポーツ、納車
2023年2月のとある日、近所に輸送されて納車となりました。
どんな車であっても、自分の車を受け取る瞬間というのは嬉しいものです。
走行距離は81,349kmで、3オーナー目の私の元で再スタート。
新たに加わったマツダ・アクセラスポーツで、新たなカーライフのスタートです!
(続く)