大学も休みで、どこか出かけようと考えた結果、以前から一度乗ってみたかったSLに乗ることに。
SLといっても、調べてみると意外にも日本全国を走っていて車両数も多くはないが少なくもない。
しかし、基本的に年間を通して走っている路線は無く、1年のうちに数ヶ月はメンテナンス期間で運転をしていない。
というわけで、今回は都心からも近く、この時期に走っている真岡鐵道の「SLもおか号」に茂木〜真岡の間を乗車することにした。
まずルートは、常磐線で上野→取手まで行くと関東鉄道常総線(写真)に乗れる。
これで終点の下館まで、快速なら1時間と10分ほどで、各駅でも1時間半で着くことが出来る。
この路線もなかなかのローカル線であり、特に水海道を過ぎた辺りからは一気に開け、夏は田園風景を眺めることが出来る。
また、「下妻物語」の舞台である下妻駅があるのもこの路線だ。
常総線で下館に着いたら、ここからはいよいよ真岡鐵道に乗り換える。
なんだかスイカみたいな色をした1両のディーゼル列車だ。
そして茂木駅に到着。
SLはかなり人気があるので到着したら「SLもおか券」というSLに乗るための整理券を買う。ちなみに指定席ではなく、席は自由なのでこの券を買えたからといって必ず座れるわけではない。
SLの発車時刻までにはまだまだ時間があるので、「そば広」で昼食を食べることに。
頼んだのは「ゆず蕎麦」
ほんのりとゆずの香りがして、さっぱりしていてかなり美味しかった。
そしたら、茂木駅に戻っていよいよSLに乗車する。
ホームで待っているとスイッチバックで入線してきた。
初めて聞いたSLの音やにおいに感動!
なんだか映画の世界にタイムスリップしたかのようだ。
メカメカしい足元!
型式はC12 66
昭和8年ってことは今から80年以上も前に作られたのか・・・
そんな車両が今でもこうして走っていることに驚く。
何が何だかわからない運転席。
真岡鐵道は路線自体はそこまで長くなく、茂原駅から真岡駅まで約50分。
小さい子なんかがいる家族連れには丁度良い距離なのでおすすめだ。
車窓はこんなのんびりとした風景が続く。夏になれば田園風景が、春になれば沿線には桜が咲き、とても画になるそうだ。
SLの音をBGMに、ボーッと車窓を眺めていたらもう真岡駅だ。
SLでの50分は本当にあっという間だった。これなら何時間でも乗っていられそうだ。
真岡駅では停車時間が少し長いので、撮影タイムになる。
気の済むまで撮影したら、次は駅散策だ。
この真岡駅、写真の通り、駅舎がなんとSLの形をしていることで有名!
変わった駅なので「関東の駅百選」にも選ばれているのも下車した理由だ。
ちなみに真岡鐵道ではC12の他にあと2両SLが走っている。
その一つがこのC11 325だ。
C12よりも一回り大きく、C12と交互に運転しているみたい。また、只見線の「SL会津只見号」としても走っている。
残念ながら写真を撮れるように展示はされておらず、隙間から撮るのが精一杯。
これでもかなり明るく補正したので実際はもっと暗い。
また、駅の一部は「キューロク館」となっており、名前の通り9600はもちろん、49671も展示してある。
こちらは運転席にも入ることができるし、より間近でSLを見ることが出来る。
真岡駅でSLを見た後は、普通列車に乗って下館まで行き、常総線と行きと同じルートをたどった。
というわけで、初めてSLというものを間近で見て、乗ったわけだが何もかもが自分には新しかった(実際は古いけど・・・)
SLの汽笛なんてテレビでしか聞いたことがないし、「シュッシュッポッポ」という擬音も生で聞くと感動ものだった。
もう一度SLに乗りに行こう。
今度はどこにしようか・・・
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