今年の夏休みは泊まりがけでの旅行はあまりしていないこともあり、以前から乗ってみたかった「五能線」に乗るために、秋田、青森へ行くことにした。
「五能線」とは、秋田から青森にかけて(正式に五能線と呼ばれる区間は東能代〜川部間)、「リゾートしらかみ」という観光列車が走っている。
普通運賃に指定席料金の510円を払えば乗ることができるのだが、車内で津軽三味線の演奏や、景色の良い所では速度を落としてくれたり、千畳敷駅では数分間停車して日本海の景色を楽しめたり、とにかく素晴らしい列車なのです。
まずは0702発のスーパーこまちに乗ります。
途中の盛岡までE5系ののはやぶさと連結して走ります。新型車両なのでこれも楽しみの一つです^^
入線!超格好いい!
E6系は車ではエンツォ・フェラーリ、フェラーリ・カリフォルニアやマセラティ クアトロポルテ、鉄道では千代田線の16000系などをデザイした元ピニンファリーナ社の奥山清行氏のデザインです。
格好良いのは当たり前ですね(笑) (ヘッドライトがエンツォに似ている気もしなくもない・・・)
うとうとしているうちに、秋田駅に少し遅れて到着です。
なんとかリゾートしらかみの発車時刻には間に合いました。
こちらがリゾートしらかみ 3号(くまげら編成)です。
ここから十二湖駅までお世話になります。
走り始めればすぐに田園風景が広がっています。
一番前の車両は展望席になっています。
乗客は自由に座ることができます。この日は18きっぷの利用期間も終わっていたため、車内もガラガラで好きに座ることが出来ました。
東能代〜ここから五能線になります。
車内で購入したリゾートしらかみ限定の駅弁「鶏わっぱ」
美味しそう〜
実際、とても美味しかったです。
列車に乗って食べる駅弁は最高ですね。
食べている途中にリゾートしらかみのイベントの一つ、能代駅でのフリースロー大会です!
リゾートしらかみの停車中に行われ、乗客であれば誰でも自由に参加可能です。
1回投げて、見事ゴールすれば景品がもらえます。
もちろん参加しましたが、普通に失敗しました・・・
そもそもなんで能代がバスケの街と言われているかというと、地元の能代工業高校がバスケットの強豪校らしく、それで「バスケの街」と呼ばれているそうです。
駅員さんと地元の方に見送られて能代駅を後にします。
すでにもう一度訪れたい場所になりました(笑)
すこし走ると、感動の日本海と御対面です。
リゾートしらかみの見どころはなんといっても80kmにわたって海岸線を走り続ける列車の車窓からすぐ近くに見える日本海の絶景です。
十二湖駅に到着です。
リゾートしらかみを見送り、ここからバスで15分ほど移動です。
そこから少し歩くと、目的の「青池」を見ることが出来ます。
おお!!!なんとも美しい”青”です!
写真ではわかりづらいですが、池の底まで見える透明度を誇りつつも、真っ青に染まっています。
不思議・・・
続いてブナの自然林を散策。
そして再びバスで次のリゾートしらかみ 5号に間に合うように十二湖駅に戻ってきました。
リゾートしらかみ 5号は「青池編成」です。
丁度青池を見てきたばかりなのでベストタイミングです!
青池編成だけは車両が少し新しく、車内の液晶モニターで前方の景色を見ることができます。
車内はこんな感じ。とても広々としていて明るい!
途中の駅でもう1つのリゾートしらかみ、「ブナ編成」とすれ違います。
「青池」車内から「ブナ編成」
こうしてみると、リゾートしらかみの座席の広さと窓の大きさがよく分かるかと思います。
僕の身長(170cm)だと足を思いっきり伸ばせますし、窓も腰のあたりまであり、景色を邪魔するものが無いんです。
再び日本海に沿って北上を続けます。
この写真はよくパンフレットなどで使われる場所ですね。本当に見渡す限りの日本海です・・・
日本海に沿って80kmにも及ぶ距離を走り続け、ようやく内陸へと入ります。
しかし侮る無かれ、内陸に入ると素晴らしい田園風景が広がっているのです。
途中で津軽鉄道を発見。よく写真では見ますが、実際に初めて見たので少し感動。
これもいつかは乗ってみたいです。
田んぼの中を突き進みます・・・
山があるけど名前がわからない・・・
そして19時半頃、約9時間かけて青森に到着です。感動!
素晴らしい景色を見せてくれたリゾートしらかみに感謝です。
青森駅、なんだか閑散としています・・・
ねぶたの街ですね。
さて、実はこれも見たかったものの一つ。
普通の人にとってはなんでもないでしょうが、青森駅のホームの端にはかつての青函連絡船への乗り換え口が残っています。
僕のお気に入りの作品、「その先の日本を見に。 〜少女と鉄道〜」で登場した場所です。
「新しいものが生まれて、古いものが消えていく」
「便利になる一方で、なくしていくものがある。便利なものばかりに囲まれている私の毎日は、たくさんのものを無くしている毎日なのかもしれない。」
この言葉を聞くと、ハッとします。新しいものばかりに目を向けていると、いつか大切な古いものも失くしてしまいそうで、少し怖くなりました。
寝台特急や特急のために長く作られたホームも、寝台特急が廃止になり、北海道新幹線が開通すれば使われることもなくなるのでしょうか・・・
そんな気持ちになりながら、青い森鉄道に乗って今日の宿に向かいます・・・
(2日目)へ続く・・・
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