四国旅行、2日目です。(1日目はこちら)
まずは宿で朝食を頂き、昨日疲れ&時間切れから入れなかった道後温泉本館の神の湯に入ります。
まずは道後温泉の歴史について少し触れましょう。
道後温泉は「日本書紀」にも登場した日本最古の温泉と言われています。
日本書紀が完成したのが720年(養老4年)ですので、その歴史がわかります。
事実、兵庫県の有馬温泉、和歌山県の白浜温泉と並んで「日本三古湯」の一つとして数えられています。
また、夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも描かれており、夏目漱石が度々訪れていたことも知られています。
さて、次に道後温泉の泉質ですが、源泉温度は20℃〜55℃とウェブサイトには書かれていましたが、温泉分析書には源泉温度は44℃と表記されていました。
冬期などの時期を除いては基本的に加温されていないそうです。
湯質はアルカリ性の単純泉。
色は無色透明でパッと見では温泉だとわかりません。
ただ、残念なのが道後温泉本館も県条例の影響で塩素消毒がされているそうですが、ボクはあまり気になりませんでした。
街の共同浴場などと違い、大勢の観光客が訪れる観光客向けの温泉なので致し方無いことなのかもしれませんね。
続いては道後温泉本館の建物自体についてお話します。
現在の道後温泉本館が建てられたのは1894年。
1890年に道後湯之町の町長として就任した伊佐庭如矢(いさにわゆきや)によって、自分の給料を無給としてまで老朽化した道後温泉の改築費用に充て、現在の建物が完成しました。
そして完成した建物を見て、当時松山で英語教師をしていた夏目漱石がその建築に感嘆し、『坊っちゃん』の中に登場させた、という経緯があるそうです。
後の1994年には道後温泉本館は国の重要文化財として指定されました。
内部には「神の湯」と「霊の湯」の2種類があり、神の湯の男性浴場のみ2つあります。
料金形態は4種類あり、「神の湯 階下(410円)」、「神の湯 2階(840円)」、「霊の湯 2階(1250円)」、「霊の湯 3階個室(1550円)」となっています。
今回は時間が無かったのと、湯に浸かるのが目的だったので神の湯の入浴のみの410円でしたが、時間があれば2階、3階などでお茶とお菓子を頂いて思いにふけるのも良いでしょう。
道後温泉本館の前は商店街になっています。
有名な「一六タルト」などを含め、かなりの店舗数のお土産屋が並んでいます。
ここならおみやげに困ることはなさそうです。
道後温泉駅前にはこんなからくり時計もありましたが、着いた頃には終わってました^_^;
こちらが道後温泉駅。
坊っちゃん列車が走っていることで知られている、伊予鉄道城南線の駅です。
車両はこんな感じ。路面電車です。
続いて、ここから少し松山市街へ移動します。
途中で坊っちゃん列車に遭遇!
なぜかカメラのレンズが外れかけていてエラーになり、後ろ姿しか撮れなかった・・・
鉄道ファンの皆様、お待たせしました。
全国的に見てもかなり珍しい、「ダイヤモンドクロス」です。
ナンノコッチャという方の方が多いと思いますが、写真の通り線路と線路がクロスしていることを「ダイヤモンドクロス」と読んでいます。
たったそれだけの事なのですが、路面電車が珍しくなった現代では全国に2ヶ所しかないそうですよ。
鉄道は乗るのは好きでも知識が無いので、ボクも知ったのはつい最近^^; (テレビでやっていて知りました)
そんなダイヤモンドクロスがあるすぐ隣りの駅は・・・
「大手町駅」です^^;
毎日通ってる駅と一字一句違わず同じ駅がここにあると不思議ですね。
この写真だけ見れば関東の人は千代田線だと思うでしょ?
ここからは1時間ほど移動。
夕やけこやけラインを走って南下します。
海の見えるアノ場所です。わかりますよね?
ココです。青春18きっぷのポスターで一躍有名になった下灘駅です。
改札を抜けると広がる、一面の海が魅力です。
潮風にあたってのんびりしていると、列車がやってきました。
列車と旅人を見送り、次へと向かいます。
30分ほど南下し、「肱川あらし展望公園」です。
ここでは名前の通り、冬の朝には肱川あらしが見られます。
肱川あらしとは、大洲盆地で発生した霧が肱川を下る様子。
説明してもわからないと思うので、写真を観て下さい。
そしてこの変わった橋は「長浜大橋」
去年の12月10日に重要文化財に指定されたことで記憶に新しい、跳ね上げ式の可動橋です。
1935年に完成し、日本で現存する道路開閉橋としては最古のものだそうです。(今日は古いとこばっかりだ)
ちなみに現在はR378に新長浜大橋があり、基本的にはそちらを通りますが、現在でも車で通ることは可能です。
さて、本来であればここから四国最西端である佐田岬まで行く予定だったのですが、朝に温泉でのんびりし過ぎたのでこれは帰りの飛行機の時間を考えると厳しい・・・
というわけで予定変更して松山に戻ってきました。
ロープウェイの往復券を購入し、松山城へ。
石垣って本当に美しいですね。
石を積み上げただけでこれだけの頑丈さを保っているのって、純粋に凄いです。
昔の人の知恵と職人の技術の結晶ですね。
時刻はもう夕暮れ時です。
こちらが松山城天守です。
時間が時間なので、天守の中にはもう入れませんでした。
外から眺めるだけということを了承してロープウェイに乗って来ましたが、眺望も良く、復元されたものとは言え天守も立派なので満足です。
ちなみにロープウェイは今の時期は17:30で終わりですが、本丸広場は21:00まで空いているそうなので歩いて登れば最高の夜景が観られるかと思います。
ここから松山空港までは約20分。
出発の便は19:15発で予定通り早めに到着することが出来たので、昼食兼夕食です。
友人が選んだ店は「かどや」
今回は行きませんでしたが、宇和島の名物、鯛めしを頂きます。
実は鯛めしってどういうものか知らなかったので適当に注文したのですが、これが美味い!
食べ方ですが、 右下のタレと生卵混ぜ合わせ、そこに鯛の刺し身と海藻を入れて混ぜます。
それを茶碗によそったご飯にかけて頂くのですが、絶品!
今回の旅行ではどの食事も美味しかったのですが、最後の食事まで大当たりでした。
というわけで、予定通り1時間20分のフライトで羽田空港に帰ってきました。
今回の旅行では1日目は天気に恵まれず、瀬戸内海の景色を満喫することは出来ませんでしたが、讃岐うどん巡りに徹したことは成功でした。
振り返ってみれば、道後温泉も満喫し、2日目の下灘駅では快晴となり、松山城も行けたので良い旅行でした。
僕自身、初めての四国でしたがまだまだ見る所がありそうです。
(四国旅行、終り)
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