某日、前日の夜に急遽決定した鬼怒川廃墟探訪。
鬼怒川と言えば誰もが知っている温泉地で、鬼怒川沿いに多くのホテル郡が建っている光景を見たことはあるかと思います。
しかし、バブル期に建てられた多くのホテルは巨大なホテルに客を取られ廃業し、取り壊されずに廃墟になっているとのこと。
それを自分の目で確認するために、東武線に乗り鬼怒川温泉駅までやってきました。
着いた時点ではまだ雨も降っていません。
「中国人いるかなぁ〜」なんて冗談を友だちが言っていたのですが、本当にいたので言葉を失いました。
到着し、まずは昼食。
こういう探索では昼食場所をある程度決めておかないと、食事にありつけない場合が多いのですが、鬼怒川はさすが観光地だけあり、駅前には比較的多くの食事処がありました。
その中で適当に選んだお店がこちら。
「ラーメンでも食うか」ということで決めたのですが、見覚えのある店構え・・・
店内に入って確信に変わったのですが、ここは「モヤさま」で紹介されていたお店でした。
頼んだのは醤油ラーメン。
と、最大の売りという餃子。
どちらもかなり美味しかったです。
偶然にも有名なお店で、かなり美味しい食事にありつけたので出だしは好調です。
それでは、鬼怒川温泉駅から鬼怒川公園駅方面に向かって、鬼怒川沿いを歩いていきます。
右に見える大きなホテルは「ホテル三日月」
こちらはもちろん廃墟などでは無く、休日は多くのお客さんで賑わっていることでしょう。
さらに歩いていると雨が降ってきたので「くろがね橋」を渡った先にある「鬼怒子の湯」で作戦会議。
新緑が綺麗な季節です。あいにくの雨ですが、その分観光に訪れている人はほとんどいません。
そして上流側を見渡すと・・・
ありました。鬼怒川第一ホテル。
こちらは2008年11月に閉館した観光ホテルです。
しかし、実は足湯の目の前にあるこの巨大な建物、実はこれも廃墟なのです。
「鬼怒川観光ホテル東館」ですが、10階はあろうかという巨大なホテルですら、廃墟として解体されずに残されています。恐るべし鬼怒川。
それから、足湯の建物内に昔の写真が掲載されており、当時ここには巨大旅館があったそうですが・・・
建物は完全に取り壊されているにも関わらず、なぜかこの橋だけが不気味に残されているのです。
当然、行く術はありません。
この巨大なホテルはあさやホテル。
当然営業中で、お客さんもたくさん入っていました。
多くの老舗ホテルが廃業した背景にはこのような大きなホテルの開業があります。
温泉や食事、買い物も全てホテル内で済ますことができるので、観光客は外に出る必要が無いのです。
この構図はイオンが出来て、近所の商店街がシャッター街と化す現象に似ていますね。
そこからさらに上流に向かって歩くと、崖崩れ区間を見つけました。
わずかに白線と錆びたガードレールが見えるかと思いますが、この区間は1.5車線となり、新たにフェンスが設置されています。
このような場所を見ると、廃業したホテルを解体するのがどれだけ大変か、想像がつきます。
先ほど、遠くから撮影した鬼怒川第一ホテルの前までやってきました。
ホテル間にあった非常階段は雪害の影響か、完全に崩れ落ちていました。
非常に危険です。
そして隣の建物は「きぬ川館本館」
かっぱ風呂が売りでした。
こちらは2010年に廃業した「元湯 星のや」
割りと高さがあり、揺れる吊り橋を渡って反対側へ。
そこから鬼怒川下流方面。
なんとここに写っているホテル郡は全て廃墟なのである・・・
対岸から。
これが全て廃墟とは、今後ここはどうなってしまうのだろう。
続いて、W村。
探索を終え、館内まるごと貸切状態の温泉に浸かります。
帰りは土砂降りとなり、全身ずぶ濡れになり帰りました。
(鬼怒川廃墟探訪、終わり。) |