「小雨の降る新冠町の朝、僕は濡れながらサラブレッドを眺めていた。いつもより、静かな朝でした。」
早朝に宿を出発して、新冠町に来た。
北海道新冠郡新冠町。
ここは「サラブレッドの故郷」と呼ばれているように、たくさんのサラブレッドたちの牧場が建ち並ぶ。
僕は牧場の小道に車を停め、サラブレッドを眺めていた。
サラブレッドは黙々と草を食べている。
小雨が降っていた。雨粒がジャケットをポツポツと叩く。
この旅も今日で終わりだ。そう考えると途端に寂しくなった。
サラブレッドたちに別れを告げ、帰路に就いた。