スロットルコントローラーといえば、有名なのはPivotとBRITZ。
しかし捻くれた性格の自分は、そのどちらでもない、高性能欧州車のチューニングで有名な某メーカー品を発注したのでした(笑)
というわけで、今回購入したスロットルコントローラーはオーストリアのInterstar Automotive社が開発した”PPT”(Plug-in Power Throttle)です。
まあ一見すると随分安っぽくて、見た目では国産メーカーの方が液晶が付いていたりと豪華ですが、値段は国産メーカーの2倍以上します(汗)
もちろんその価値はスロコンとしての性能そのものにあります。
国産メーカーのスロコンとInterstar社のPPTが大きく違う点として「アクセルOFF時にもプログラム変化を行っている」という点です。
それゆえ、Z33のような電スロ車独特の「ギアチェンジ時にアクセルOFF→クラッチを切る動作で一瞬エンジンの回転数が上がる現象」が軽減され、ギアチェンジ時のタイムラグを減らすことが出来るので、結果としてスムーズになり、乗りやすくなります。
今までスロコンを敬遠していた理由として、若干の乗りにくさを感じる場面があるという話を聞いていたからですが、それがPPTでは大きく改善されているため、使ってみたくなった次第です。
一方、国産メーカーのスロコンには「オートクルーズ機能」や「オートブリッピング機能」などがあるので、それらを求めるならば国産メーカー一択です。自分はそんなものは付いていても一生使うことはないでしょう(笑)
さて、大分前置きが長くなりましたが、実際に走ってみた感想です。
モードはSport→Sport Plus→Fuel saveの順で切り替わり、それぞれのモードに-3から+3までの補正があります。つまり、全部で21もの組み合わせがあるわけですね。
いろいろ試したところ、Z33の純正電スロの鈍いアクセルレスポンスに対してSportモードで丁度よく、とても乗りやすいです。乗りやすいというのは、街中での発進や変速というごく基本的な動作がスムーズに行えるようになりました。
一方でSport Plusは街中では少し扱いにくさも出てくるものの、ワインディング・ロードのタイトコーナーなどでは鋭いアクセルレスポンスで気持よく立ち上がれるので、これはこれでまた楽しいです。
Fuel saveモード、いわゆるエコモードですが、これは純正よりも反応が鈍くなります。すなわち、つまらんので使ってません(笑)
結果的に、スロットルコントローラーは電子スロットルの補正を行なうだけの製品なので、もちろん馬力もトルクも一切変わりません。数字に出ない変化はチューニングでは無いという意見もあるでしょうが、僕はこれで乗りやすくなったので、本来の「調律」という意味で使えば、ある意味本当の”チューニング”なのかもしれません。
もちろん、電子スロットルのレスポンスを改善するのに一番手っ取り早いのはROMチューンですが、nismoのスポーツリセッティングでは20万円オーバーなので、それが数万円でアクセルレスポンスだけでも改善すれば僕は大喜びなのでした(笑)